研究テーマ
IoTの社会実装に向けて、電力・通信・センシング・制御を一つのシステムとして統合し、実装を通じて理論を検証しています。
電波による非接触センシングと行動履歴
Wi-Fi の電波(CSI)や RSSI を使い、カメラや装着型センサを使わずに人の行動や空間の状況を推定します。大学キャンパスを実証フィールドに、混雑予測、降雨の検知、学習支援への応用を進めています。測位を必要としない信号源クラスタリングと組み合わせ、行動履歴を構造化する研究も行っています。
- 科研費 基盤研究(C)「ユーザ参加型センシングによる行動履歴生成モデルの設計と応用展開」(26K14814、2026〜2028年度、研究代表者)
バッテリレス・ワイヤレスセンシング(後方散乱通信)
電池を持たないセンサが読取機の電波を反射して通信する後方散乱通信を研究しています。RFIDの国際標準との互換性を保ちつつ、複数のサブキャリアを使って多数のセンサ信号を同時にストリーミングする方式を実現しました。構造物の振動計測(ワイヤレスモーダル試験)などに応用しています。
インターネット型電力プラットフォーム
小型の発電・蓄電ユニットをネットワークでつなぎ、仮想的な大容量蓄電池として運用します。ハブ間の電力経路の決定、USB Power Delivery の波形による機器識別、量子アニーリングを用いた制御の高速化に取り組んでいます。
- 科研費 基盤研究(B)「小規模創電・蓄電の統合運用を可能にするインターネット型電力プラットフォーム」(研究分担者)
医療・介護へのセンシング応用
病院・在宅医療の医師らと共同で、看取り期の患者を対象とした尿量センシングの技術動向と課題を整理し、実用化に向けた検討を進めています。
研究キーワード
IoT/ワイヤレスセンシング/Wi-Fiセンシング/チャネル状態情報(CSI)/行動認識/信号源クラスタリング/RFID/後方散乱通信/バッテリレスセンサ/構造ヘルスモニタリング/分散電力システム/直流給電ネットワーク/量子アニーリング/ユビキタスコンピューティング